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“歴史の偽造屋”西尾幹二の妄言狂史9──「西尾幹二」は、北朝鮮工作機関のペンネーム!?1/2 

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“歴史の偽造屋”西尾幹二の妄言狂史9──「西尾幹二」は、北朝鮮工作機関のペンネーム!?(1/2) 






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中川八洋掲示板より
http://nakagawayatsuhiro.hatenablog.com/




2014-04-29

“歴史の偽造屋”西尾幹二の妄言狂史Ⅸ──「西尾幹二」は、北朝鮮工作機関のペンネーム!? 







第一節 狂気が進む西尾幹二の“金日成史観”


 産経新聞は、二〇〇六年秋、雑誌不況といわれる時代に十六年間も黒字を続けただけでなく、実売数十一万部越えまで達成した、雑誌『正論』の名編集長・大島信三を解任・追放した。 今では、実売数は二万部以下で、論壇誌の体をなさない“ゴロツキ民族系たちの低級ゴミ雑誌”に成り下がったが、馘首される直前の大島が最後に編集した『正論』二〇〇六年十一月号は、実売数で六万部をはるかに越えていた。


雑誌『妄論』となった、日本に有害危険な暴論ばかりの産経新聞『正論』  

 社会的に影響ある論壇誌『正論』を一気に三分の一の「実売二万部以下」にしたA級戦犯こそ、大島の後を継いで編集長になった、高卒で“ワルの朝鮮人”上島嘉郎。背後にいつも数名の北朝鮮人が控えていて、威嚇や脅迫もためらわない“論壇の暴力団”を自他ともに認める上島嘉郎こそ、大島信三を追放すべく産経新聞社内に大島を讒謗する流言飛語の策謀を実行した張本人。上島嘉郎の大島編集長追放クーデターに上島の片腕として暗躍した“ゆすり・たかりの常習男”が、現在『正論』編集長となった小島新一。

 産経新聞社の人事腐敗のひどさは、朝日新聞の比ではない。
 
 
 




 上島や小島は、新聞記者としては使えない超欠陥社員。しかも、人格的にも「犯罪」すれすれだから、第一線の新聞記者をやらせれば不祥事件発生は必定。このため、産経新聞社は、今や“問題社員のゴミ捨て場”となった『正論』編集部に、彼らを閉じ込めた。ここならやりたい放題の悪事をしても、社外には害が及ばず、会社に傷はつかない。

 『正論』はまた、すでに正気とはほど遠い西尾幹二を主筆のごとくに扱い、“キチガイによる、キチガイのための、キチガイ雑誌”となった。これが現在の『正論』の本当の姿。が、大島編集長時代が今も続いているかに思い込み、『正論』の現実を受け容れない同誌読者もかなりいる。

 そういう現実直視のできない諸君は、二〇一三年五月号から始った、西尾幹二が毒筆を揮う連載「戦争史観の転換」を、是非とも読んで欲しい。唖然とするほどに狂気漂う意味不明の文章に、即座に納得するだろう。


 “怪奇歴史小説”と称するほかない西尾著「戦争史観の転換」は、(狂気の妄想で書かれている問題にはいったん目を瞑っても)偽造歴史ばかりの酷さに腰を抜かすのは必定。そのデタラメの限りは、“作曲詐欺師”佐村河内氏でも及ばない。

 北朝鮮の金日成主席の亡霊が、「西尾幹二」というペンネームで書いたような異様な作品といってもよい。青森県恐山に書斎を移したのか、西尾幹二は、とっくの昔に死んだ金日成の“いたこ(巫女)の口寄せ”となり、“死霊”金日成のゴースト・ライターとして普段の饒舌さを数段も加速している。



 西尾が連載する「戦争史観の転換」の内容は、端的に言えば、「“金日成史観”への転換」を日本人に訴えたもの。西尾は自ら、「戦争史観の転換」のモチーフをこう述べる。






西尾幹二の犯罪的な歴史偽造は、“軍事史・戦史の無知”と一体不可分


 西尾が連載する「戦争史観の転換」の内容は、端的に言えば、「“金日成史観”への転換」を日本人に訴えたもの。西尾は自ら、「戦争史観の転換」のモチーフをこう述べる。

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「私が本誌連載<戦争史観の転換>で広く大きな展望で追求している(モチーフは)…大東亜戦争は日本が始めた戦争では決してないという真実」

「欧米諸国によるアジアに対する侵略が先にあって、日本はその脅威に対抗し、防衛出動し…たに過ぎない」(注1、カッコ内中川)。


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 これは、表1のように言葉を置換した金日成の主張そのもの。嘘だと思うなら、この置換をした後の、次の文章を読めばわかる。ぴったり符合する。





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「金日成が大きな展望で追求しているのは…朝鮮戦争は北朝鮮が始めた戦争ではないという真実」

「米国による北朝鮮に対する侵略が先にあって、北朝鮮はその脅威に対抗し、自衛の戦争(武力行使)をしたに過ぎない」

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表1;“金日成のクローン”こそ、西尾幹二の真像

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西尾の『正論』記述
                  西尾の頭の中での、本当の言葉



私=西尾幹二
                    金日成



大東亜戦争
                    朝鮮戦争



日本
                    北朝鮮 




欧米諸国
                    米国



アジア
                     北朝鮮
 



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 これが、ここで私が論及したいこと。ところが表2が示すように、西尾は「道草」ばかり喰って、連載の進みが悪い。西尾の頭の中を覗くに「道草」も含める外はない。 






表2;西尾幹二の同人雑誌となった『正論』 

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 『正論』誌
         連載「戦争史観の転換」
                      その他の関連論考(=道草)


2011年12月号
              ・
                       「真珠湾攻撃に高い道義あり」



2013年5月号
             第一章①


    6月号
              第一章②


     7月号
             第一章③ 




     8月号
   
                     「日本民族の偉大なる
                      復興 上」



      9月号

                       「日本民族の偉大
                        なる復興 下」



      10月号
              第一章④



      12月号
                第二章①



 2014年1月号
               第二章②
 





     2月号

                      「天皇と人類の対決 前」



      3月号

                       「天皇と人類の対決 中」



       4月号

                       「天皇と人類の対決 後」
 



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 冒頭から閑話休題するのはどうかと思うが、西尾の連載「戦争史観の転換」は、嘘デタラメと狂気が立ち昇る異様な作品なので、その一部をまず知ってもらいたい。

 連載第一章の①での、西尾の“お笑いジョーク”「第二次世界大戦でスペインは、日本の同盟国(枢軸国)だった」(注2)などは、批判する気にもならない。スペインは、第二次世界大戦のヨーロッパにおける数少ない中立国の一つ。中立国は、スイス/スウェーデン/トルコ/アイルランド/スペイン等である。『正論』編集長の小島は、本業のユスリ・タカリに忙しく校正作業どころではなく、こんな初歩的ミスすら見つけられない。

 「戦争史観の転換」第一章①で、誰しも首を傾げるのが、西尾幹二が、「米国がB29爆撃機を投入したのはケシカラン」「火炎放射器はケシカラン」という兵器や戦法に難癖をつける異常さだろう。西尾は、戦争の兵器や戦法は一九四一年十二月の開戦時でとどめるべきで、戦争中に新規兵器の導入や戦法の変更・向上はルール違反だと喚く。西尾の頭は、戦争と、(反則ルールが試合前に合意される)数時間で終了するサッカーや野球のスポーツとの区別がもうできない。
 








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 「一九四三年以降、アメリカの戦争はがらりとその様相を変えた。大量の弾薬を乱費するようになった。銃弾を前方にばら撒く作戦に変わった。集中砲火・絨毯爆撃というようなことが行われるようになった。…アメリカという国が戦争によって質が変わった」(同上)。

「戦争を機械化・無人化・ロボット化する世代へと一歩進めたのがB29だった。・・・(アメリカのように)戦争によって国家体質が変わるということ、しかも戦争のたびに変わるということ、こんな国は例がない」(注3)。
 

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 読者で、上記引用文を意味不明だと考えたなら、正常である。この狂気の言説を読んで、西尾はとうとうニーチェやヒトラー以上の“真正の狂人”になったんだと同情しなかった者は、よほどの無教養でなければ、西尾的な分裂思考が深く伝染している。

 戦争は科学技術の母。戦争で科学技術は鰻登りの発展をする。ペニシリンやナイロンが発見されたように、第二次世界大戦での発見・発明は数え切れない。特に、戦争は兵器の研究開発に国力を投入するので、何ランクにも科学技術はアップする。米国が戦闘機でも爆撃機でも、日本をはるかに抜いた開発に成功するが、それこそ人類の戦争史における普遍的な現象。

 太平洋戦争は三年半もあったのに、「ゼロ戦」以上の戦闘機を開発できず、B29級の爆撃機を開発できないのは、(技術革新力を含め)日本人の方がアメリカ人よりIQが極度に低いからだ。特に、日本の陸海軍の上層部は馬鹿アホばかりで、兵器開発を徹底的に軽視した。日本側のこの重大問題を現代史のブラック・ボックスにしてはならない。
 


 例えば、西尾と同様に重度の精神分裂病で“山本五十六お気に入りの茶坊主”黒島亀人が造った「回天」を思い出せばよい。敵に損害を与えず、日本の若者を確実に殺すトンデモ兵器。このように、戦争の勝利などそっちのけで同胞殺しに専念したのが、“祖国叛逆”を旨とした日本の帝国海軍だった。

 また戦法は、世界史上の大規模戦争ごとにがらりと変化する。ナポレオンの出現はまさにそうだった。第一次世界大戦では、戦場に人類史上はじめて飛行機や戦車が出現したばかりか、潜水艦による海上通商路破壊と塹壕戦と化学戦は、人類史において想像だにされなかった軍事革命だった。

 日本の国内戦争ですら、長篠の戦で織田信長の戦法は革命的で、古い戦法しか知らない武田家は滅んだ(一五八二年)。大村益次郎が率いる長州の対幕府の戦いは画期的で、よって寡勢・長州藩が多勢・幕府軍を圧倒した(一八六四年)。 


 パール・ハーバー奇襲から一年半、対日十三倍のGNPをもって全力で兵器増産に専念したアメリカが、一九四三年八月から反転攻勢に転じたのを「米国の質が変わった」とは、いったい何だ? まったくの意味不明。明らかに妄言戯言の類。

 西尾の頭では、ルーズベルト大統領が、一九四三年、スパイダーマンに変身し、米国自身はロボコップになったようだ。仮にそうだとして、それがどうしていけないのか、正常人にはさっぱりわからない。

 こんな狂った発想をするのだから、西尾幹二とは「精神病院の鉄格子付きの独房から脱走した精神異常者」だと、健全な良識の持ち主なら直覚する。この直覚ができないのは、本性が非国民だからだろう。小島新一は、かつては論壇誌だった『正論』から公共性を剥奪し、狂人・西尾の私的同人誌にした。小島は、上島嘉郎と同じ朝鮮人なのか?
 


 現実の日本では、近衛文麿や尾崎秀実や阿南幾惟あるいは瀬島龍三のようなソ連系コミュニスト達は、一九四一年時点で、米国が遅くとも一九四三年には大反攻してくると予測していた。彼らは、日本に共産革命の土壌をつくるべく日本の敗戦・廃墟を計画し、米国に日本国を壊滅的に破壊させる太平洋戦争を開始した。

 ところが、大多数の日本人は、一九四一年時点、愚鈍な東條英機と同じく、一九四三年夏から始まる米国の反転攻勢も日本の超劣勢への転落も想定していなかった。それは、単に頭が悪く馬鹿だっただけ。米国とは何の関係もない。

 蛇足。乗員が十名も必要とするB29を「機械化・無人化・ロボット兵器の始まり」など、どう考えても正常ではない。分裂病の狂人である西尾は、ロボットや無人機と有人機との識別ができない。国語「機械化」の意味を、西尾は理解できないし、知らない。
 









「東京裁判の法廷は、日本の大工さんが急遽造ったシロモノ」だって!?(大笑い)


 もう一つ、ひどい法律音痴の上に、法哲学などチンプンカンプンの“超バカ”西尾幹二は、「東京裁判」を知ったかぶりで罵詈讒謗を投げかける。むろん「東京裁判」を批判したり非難するのは自由である。

 だが、余りの無知と馬鹿さを曝すことは、海外にも専門家や研究者がいる国際軍事法廷の歴史問題だから、日本として“国の恥”。幼児的な嘘の連鎖で雑文・狂文を書きまくる西尾の“売文狂”を止める手立てを考えねばなるまい。西尾は、「東京裁判」の法廷となった、市谷台に立つ陸軍士官学校(終戦時は陸軍第1総軍司令部などが置かれていた)の講堂を、日本人大工が急いで創った映画セットのようなものだと言う。
 





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 「あの建造物は後で造ったもので…日本の大工さんが、ニュルンベルグ裁判の建物の設計に基づいて急遽造ったシロモノ」(注4)。 
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 東京裁判の法廷は、ニュルンベルグ裁判に用いられた建物とは、なんの関係もないし、似てもいない。しかも、この「講堂」は、鉄筋コンクリートの堅固な建造物。大工には作れない。西尾幹二の狂気は、今すでに極限状態に進行している。

 この種の西尾の狂気は、大笑いして無視すれば済む。だが、次のになると、笑って済ませることはできまい。誰でも戦慄し絶句する、歴史破壊の蛮行(ヴァンダリズム)の言辞に他ならないからだ。 





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 「(一九四一年十二月八日に始る太平洋戦争で)日本に対しては英米の戦争目的そのものが、今に至るまで全く不明確である」

「アメリカやイギリスがなぜ日本と戦争したのかという、その理由を問うことが大切…。よく問えば問うほど、答えはおそらく出てこなかったに違いないし、これからもでてこない」(注4)。
 

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 米国は、パール・ハーバー軍港を奇襲され、甚大な損害をだした(ワシントン時間、十二月七日)。しかも、同じ日に、米領フィリッピン・マニラ郊外の米国の空軍力も一瞬にして潰滅させられた。これで応戦しないとすれば、米国は国家ではない。だから、米国は、国際法に従って、対日宣戦布告した(ワシントン時間、十二月八日)。

 こんなことは自明。だが、カルト宗教の恍惚状態にある“狂気の人・西尾”は、「英米の二ヶ国のみは、殴られても防戦したり殴り返してはならない」と信じている。オウム真理教の信者が「ハルマゲドン」を狂信しているのと同じ。

 実は、西尾幹二とは、「ブルジョアジーはプロレタリアートに無法・暴力的に収奪されても、抵抗をしてはならない」との血塗られたレーニンの革命家たちを狂信して、この「ブルジョアジー」に英米、「プロレタリアート」に日本、を当て嵌めている。この西尾の信条は、私が、西尾幹二と直接の会話を通じて確定した。西尾幹二とは無意識のマルクス・レーニン主義者である、と断定して間違いではない。
 


 英国も米国と同じく、突如、香港が侵攻され(一九四一年十二月二十五日)、シンガポールも攻められた(一九四二年二月十五日陥落)。戦艦プリンス・オブ・ウェールズは、早々と前年十二月十日に撃沈された。英国は日本に対して戦争する以外に、国家であり続けることはできない。だが西尾はなぜ、「英国の自衛行為に、戦争目的が無い」と奇怪で馬鹿げた言葉を吐くのか。

 そればかりか、西尾は、「日本が戦争をしかけた」のに対抗して「米英が応戦した」理由を、答えは無いが日本人は問い続けろ、とも言う。「問え、しかし答えはない。ならば、オレ様を信じるしかない」と、麻原彰晃が信者に教祖(自分)への絶対帰依を強要したやり方を、奇言妄言の妄想に生きる西尾幹二は真似ている。

 真面目に言って、西尾は、大東亜戦争に関する分裂型“転倒した偽造歴史”を狂信させる、西尾幹二を教祖とする“偽造歴史真理教”という、カルト教団の創設に余念がない。西尾幹二に麻原彰晃と同じ臭いを感じる人が、多少だがすでにいる。西尾の心底(頭の中)を覗きこめる人のみ、真なる愛国的日本人として信用できる。
 










「大東亜戦争(1937~45年)は、米墨戦争(1846~8年)/米西戦争(1898年)の復仇だから高い道義の戦争」だって!?



 西尾幹二が『正論』誌上で書きなぐる表2の諸エセーは、半ばは、抱腹絶倒すればよい“嘘八百の面白マンガ”と解される。が、半ばは、知的水準が劣化する後世の日本人から隔離されるべき有害図書の類。

 “野蛮人”西尾の歴史評論すべてが、いかに“嘘八百の面白マンガ”で、いかに“偽造歴史だけしかない有害図書”かを、二〇一一年十二月号掲載のトンデモ論考「真珠湾攻撃に高い道義あり」から一例を紹介するので、吟味検証して欲しい。
 





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 「メキシコから領土を奪い、スペインを制圧して太平洋の島々に理由もなく必要もなく進出し、無意味に膨脹したアメリカに対して、アジアの民草を代表して初めてNO!といったのが真珠湾攻撃ではなかったか。」

「(太平洋戦争は)そのため日本は火達磨となって焼け尽きたが、アメリカの西進の野蛮を問い質し、これを高い道義から否定した貴い犠牲であった」(注5)。
 

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 西尾幹二の狂気は重度どころではない。『正論』編集長の小島新一は、本業のユスリやタカリを少し中断して、西尾を精神病院に強制入院させるのを優先すべきだろう。西尾の分裂妄想は、どれほどひどいか。

 一九四一年時点、日本の政府高官・軍高官を含め一般日本人で、太平洋戦争を「米墨戦争の復仇だ」「米西戦争の復仇だ」と考えたものはゼロ。同様に、そう考えた支那人もインド人も一人もおらずゼロ。朝鮮人も東南アジアの人々も、同じくゼロ。

 すなわち、上記の引用文は、西尾幹二の分裂妄想が描いた“狂気の蜃気楼”。それ以外ではない。復仇(reprisal)は、一九二八年の不戦条約以前の国際法では“合法”で、少なくとも一九四五年の国連憲章が採択される前では合法・非合法が重なった「灰色」なので、もし日本が宣戦布告で「メキシコの仇を討つ、スペインの仇を討つ」と明記していれば、西尾の幻覚妄想は多少は軽度とみなされただろう。
 


 だが、メキシコに対して、「対米勝利の暁には、テキサス州やカリフォルニア州をメキシコに譲渡しメキシコ領にする」とは、日本は一九四一年十二月八日、宣言していない。また、メキシコも、日本の対米戦争に欣喜して、宿敵アメリカをやっつける日本を応援するとか、日本の同盟国になるとか、そのような言動はゼロ。メキシコは第二次世界大戦において中立国。戦前のメキシコは、建国以来ずっと、日本に無関心。

 同様に、スペインは、第二次世界大戦の中立国。日本は、一九四一年十二月、スペインの旧植民地フィリッピンに侵攻したが、一度として「完全占領後のフィリッピンをスペインに返還する」と世界に発信したことはない。発想したこともない。

 なお、米墨戦争は一八四六~八年。勝利した米国は、メキシコからカリフォルニア州を獲得し、テキサス州の併呑(一八四五年)を承認させた。米西戦争は、一八九八年。米国は、敗戦国スペインから、フィリッピン/グアム/プエルトリコを割譲させた。
 


 (大東亜戦争のうち半分の)太平洋戦争は、(大東亜戦争のうち半分の)日支戦争をめぐって「戦争を中止せよ」との米国の健全な対日要請を居丈高に拒絶した上に、あろうことか米国の反撃で日本を廃墟にしてもらいソ連が対日侵略をし易くすべく、米国に戦争を仕掛けたのである。日本が、米国の「西進」つまり東アジアへの進出に拒絶反応を示すようになったのは、この「西進」から四十年が経ってからで、一九三八年からである。

 実際の歴史を振り返ると、一八九八年の米国のフィリッピン領有に、日本は全く無関心だった。そして、一九〇四~五年の日露戦争の時、米国がフィリッピン/ハワイを領有したことは日本に裨益したと考えた優秀な日本人がほんの少しだけいた。が、全体として見れば、米国の「西進」に、やはり無関心だった。

 日本が、米国の「西進」にNO!と言い出したのは、近衛文麿の「東亜新秩序声明」(一九三八年十二月)からである。なお、この「東亜新秩序声明」はスターリンと近衛の合作。
 


 西尾幹二の歴史偽造は半端ではない。架空のデッチアゲも露わな、歴史学的にも常識的にも空無あきらかな珍語「アジアの民草/アジアの民草の代表」などは、フィックションが許される三文小説家ですら書けない。西尾幹二の異常な虚言症は、分裂病からか、それとも人格破綻の人格障害(personality disorder)からか、どちらだろう。

 なお、西尾は道徳否定のニーチェを信奉する、ニーチェ・ヒトラー主義者。そんな野蛮人が、高尚な言葉“道義”を振り回すとは、売春婦が純血や貞操の貴さを説くのより、はるかに滑稽ではないか。

 ところで、西尾幹二の連載「戦争史観の転換」を解剖するのが本稿の目的だったが、紙幅が足りない。次々回にしたい。次回は、西尾の『GHQ焚書図書開封』第九巻に対して開腹の外科手術をする予定。
 






 (続く) 









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日本のサヨク共産主義者、アナーキスト ・特亜勢力(シナ共産党工作員、反日韓国朝鮮人、反日なりすまし日本人) は日本を破滅に導く売国奴であり、日本の弱体化、中共への植民地化を進める「日本滅亡推進勢力」であると思われる方はクリックをお願いします 
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