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“皇統断絶の妙薬”「養子論」を教宣する百地章の「犯意」(その1)

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“皇統断絶の妙薬”「養子論」を教宣する百地章の「犯意」(その1) ──明治期の宮家皇族間の養子を除き、皇統史に養子の例はゼロ

 

 

 

 

 

 

 

 

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中川八洋掲示板
http://nakagawayatsuhiro.hatenablog.com/entry/2017/04/07/235209


“皇統断絶の妙薬”「養子論」を教宣する百地章の「犯意」 ──明治期の宮家皇族間の養子を除き、皇統史に養子の例はゼロ


2017.04.07
生前ご譲位は皇位断絶への道

 

筑波大学名誉教授   中 川 八 洋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 産経新聞とは、朝日新聞とは兄弟関係にある危険な新聞である。さも「民族系」新聞かのように見せるべく、日の丸を振りまくって鉄板のような厚い厚化粧をしているが、その実、朝日新聞とは通底しており、朝日新聞とは本質的に同類。産経新聞の経営陣や編集陣のトップほとんどが(血統上の)北朝鮮人なのは、その何よりの証拠だろう(注1)。

 

 こんな産経新聞が、何か朝日新聞と対峙する「保守」系の新聞かに誤解されているのは、「保守」と「民族系」の区別もつかない平成日本の劣化した日本人一般に蔓延する“無知”を原因とするが、産経新聞の購読者が学歴のない/学歴の低い無教養な階層である事にも関係していよう。このような購読者階層にとって、産経新聞がアリバイ工作として朝日新聞との違いを巧妙に演技するトリック報道など見破ることはできない。

 

 そこで以下、「民族系」の代表かのごとくふるまう、近頃めっきり横柄な態度が満開の「産経新聞の正論メンバー」百地章を俎上に載せる。読者騙し術において産経新聞の報道紙面と競争している、百地章の秘匿した本心は、明確な女系天皇論の可能性が高い。百地章園部逸夫朝日新聞との差異は無いと警戒を怠ってはならない。

 

 

 

 

 

 

 

 

第一節 “二枚舌屋”の“半・共産党百地章の本心は、女系天皇論か?

 百地章は、“民族系擬装”産経新聞社の公式な憲法改正案の起草委員五名の一人(注2)。天皇制廃止を社是とするコミンテルン系『産経新聞憲法改正案』(2013年7月刊)は女系天皇論をぶち上げているから、この起草にかかわった中心人物の百地章女系天皇論者であることに疑問を挟む余地はない。共産党が大絶賛した「産経憲法案」第三条とは、次のトリック文。  

皇位は、皇室典範の定めるところにより、皇統に属する男系の子孫(「男系の男子孫」ではない)がこれを継承する」(216頁)。  

 「男系の男子孫」から「男」の一字を省いて、「男系の子孫」としている。読者を騙すことを意図していない限り、このようなダーティな語彙の発明など決してしない。産経新聞らしく、“天才詐欺師”田久保忠衛共産党秘密党員・佐瀬昌盛と組んで造語した“魔語”「男系の子孫」には、“2013年、騙し語大賞”を緊急に創設して、それを贈呈せねばならない。なぜなら、「『男系の子孫』への継承」とは女系天皇論/女性天皇論の別表現だが、一般の人は概ねそれに気付かないからだ。なお、皇室典範第一条は、「皇位は皇統に属する男系の男子が、これを継承する」と定めている。つまり、産経新聞は、皇室典範の全面破壊を目論んでいる。

 

 どうやら問題は、百地章の正体を明らかにせねばならないということになろう。「女系天皇反対」「女性宮家反対」の論陣を張る百地章にとって、「男系の子孫への継承」は「女系天皇/女性天皇」主義のトリック表現であることなど、いとも容易にわかっていたはず。

 

 百地章はなぜ、“騙し語”「男系の子孫」を創った“悪の隠れコミュニスト”田久保と佐瀬コンビに猛然と反対しなかったのだろうか。百地章は知って知らない振りをしたのか。or田久保・佐瀬と共謀して“国民騙し語”「男系の子孫」を造語したその一味なのか。おそらく後者だろう。いずれにせよ、「百地章とは心底では《女系天皇/女性宮家論者》である」のが事実だと警戒しておく必要がある。

 

 もしそうなら、百地章が常日頃なす「女系天皇反対」「女性宮家反対」アッピールは、彼の心にもない、自己売名の商売用言辞だということになる。こんな二枚舌男の百地章だから、もう一つ、奇妙奇天烈な主張をする。百地章が発信源の一人といえる、女系天皇に直結する「養子論」のこと。

 

 オーウェルの転倒語「ニュースピーク」に分類できる「養子論」は後で論じるとして、先に百地章が所属する「民族系」とはどういう種族かについて少し触れておきたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

「保守」と「民族系」の越えがたい相違を無視し、「民族系」を「保守」に括る無知・無責任な平成日本

 「民族系」と「保守」の相違を端的に明らかにする方法は、具体的な人物で比較するのが手っ取り早い。「保守」には五名(吉田茂/中川八洋/曽野明/谷沢永一/栗栖弘臣)、「民族系」としては小堀桂一郎百地章の二名を具体例とする。栗栖弘臣とは、帝国陸軍の“軍人”出身の自衛隊統幕議長。私にとって栗栖統幕議長は、様々なご指導を頂いた“国防における師匠”である。

 

 まず、「保守」の定義から。「保守」は、戦前1930年代からの語彙「革新」の対置語として、1950年代の戦後に造語された言葉。明快に「反共(反・社会主義、反・共産主義)」「反ソ(反露)」「親英米日米安保条約支持)」「皇統護持・皇室尊崇」「第九条改正による国防軍設置ほか」を意味していた。1960年代末まで、少なくとも田中角栄が首相になる1972年以前までは、「保守」と言えば、この“保守の五条件に立つ日本人のこと”だと、誰しもイメージしていた。

 

 表1が明らかにするごとく、「保守」と「民族系」との差異は、対極的なほどはなはだしく大きい。

 

 

表1;“民族系の首領”小堀桂一郎は「共産党の別動隊長」、では百地章は?

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(クリックで拡大)

 

 

備考1;中川八洋の「国防第一」の論拠「反露」を支持する形で「間接反露」。

備考2;狂信的マルキスト堺屋太一の「首都移転!は、“皇居潰し”を主眼とする天皇制廃止革命の一つ」だが、この重大問題で堺屋糾弾をして呉れたのは谷沢永一だけだった。私の「皇位継承学三部作」を称讃しその完成を祝ってくれたのも谷沢永一だけだった。

 

 「保守」の具体的定義が根底から揺らいで、「自民党支持者」とか「朝日新聞嫌い」とか漠然とした抽象的なものに変質したメルクマールは、(心底では土井たか子的な社会主義者だった)“自民党の総裁”田中角栄が日中国交回復を強行して、毛沢東共産主義支那と国交を持ち、「反共」の台湾を斬り捨てることをやってのけた1972年9月25~29日だった。

 

 私は、日本から「保守」の基盤を突き崩した、この9月下旬から10月いっぱい、日本列島が真っ黒な雲に覆われたような憂鬱な気分で耐えがたかったことを思い出す。米国・GHQマッカーサー)のお蔭でやっと手に入れた、戦後日本の国是「反共」の死滅だったからだ。「反共」の聖上(昭和天皇)の御心中(宸襟)はいかがと案じられてならなかった。

 

 続いて、イデオロギー的には土井たか子の化身だった田中角栄は、日本の「保守」のレーゾンデートルである“反露”を一気に潰す策にでた。それが、東シベリア経済開発である。1973年、田中角栄はブレジネフ書記長に、北方領土の返還なしに、油田開発や森林開発など四大シベリア開発プロジェクトの経済協力に合意した。「反露」路線は、「親ロ」を越えて、それ以上の日本の対ロ属国化路線へと一八〇度転換された。1973年、反共反露の昭和天皇/吉田茂の国是は転覆してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

マルクス・レーニン主義の開祖ルソーを崇拝する小堀桂一郎は、天皇殺しが無意識下での本心

 話を戻す。1960年代の「保守」定義をもって、「民族系」小堀桂一郎/百地章の思想を覗くとしよう。両名には、「保守」思想はいっさい無いか、あっても“タバコの煙”ほど。いや、小堀に至っては、99%共産主義者としか言えない。小堀が表向き口に出す皇室尊崇の言動は、真赤な嘘である可能性が極めて高い。理由と分析は、拙著『小林よしのり「新天皇論」の禍毒』で論じておいた(注3)。詳しくはそれを一読されたい。

  

 たとえば、小堀桂一郎は日頃、所功高森明勅と付き合い、共産党天皇制廃止革命の特効薬「女性宮家論」にどっぷりと染まった(洗脳された)。小堀は、北朝鮮コミュニスト高森明勅について、「博捜周到の高森氏が提示してくれる史料上の知見は・・・」「高森氏の周到精密な論理構成に十分の敬意を払ひながら・・・」など、学的知識ゼロのペテン師である高森明勅を、笑止にも「大学者だ」と大絶賛する(注4)。森鴎外論を除けば学問業績ゼロの小堀桂一郎は、大学教師としてはペテン師だから、“ペテン師同志の褒め合い”である。  

 

 高森明勅が史料を改竄的に意図的な曲読する例は、枚挙に遑がない。その一つに、律令の継嗣令にある「註」を「条文」だと改竄しておいて、古文や律令に教養があれば万が一にも読めない奇怪な嘘読みをする「犯罪」などがある(注5)。継嗣令には、「女帝(じょてい)の子」などの記述は全くない。「女帝(じょてい)」という語彙は、称徳天皇崩御後に称徳天皇を揶揄するために創られた、凡そ平安時代以降の新しい和製漢字だろう。少なくとも飛鳥・奈良時代までの日本には存在しない。飛鳥・奈良・平安時代と同時代の支那にもそのような漢語はない。一般的語彙として「女帝」が頻繁に使用されるようになったのは、明治時代初期からである。

 

 継嗣令には条文「皇兄弟皇子。皆為親王。」があり、それに続いて小さな小文字の二行書き「女帝子亦同」という註がある。註であって条文でない「女帝子亦同」の意味は、「女(ひめみこ、皇女)についても、帝(すめらみこと)の子だから、皇子(みこ)を《親王》にするのと同等に、《内親王》とせよ」である(注6)。こう正しく読めないのは、継嗣令全体に関する知見を欠如し古文素読の基礎訓練を中高時代にしていない無教養によるか(注7)、高森のように“犯意をもった嘘読み”をしているかである。

 

 小堀桂一郎は、律令を改竄するこれほどの“学問に対する大犯罪者”高森明勅を「大学者だ」と逆さに称賛するだけでない。デリダ系のポストモダンアナーキスト北朝鮮人の東浩紀にぞっこん惚れて、そのルソー論をベタ褒めする。東浩紀の方はさておき、小堀桂一郎は、『人間不平等起源論』で「王制を暴力で倒せ!」「王様を殺せ!」と人類初の王制転覆暴力革命を提唱したルソーに、何故にこれほど傾注するのか。小堀桂一郎の本心が、無意識であれ、ニコライ二世ロシア皇帝銃殺を真似る、“天皇殺し”の天皇制廃止論を秘めているからだろう。

  

 絶対独裁者の命令を「一般意思」と名付けた“狂おえる天才”ルソーの『社会契約論』を牽強付会して、意図的誤読丸出しの小堀桂一郎のルソー礼賛論の異常さは、彼のエセー(注8)を是非とも読んでもらえば、すぐにわかる。ルソーの「一般意思」=絶対独裁者の命令を、憲法第一条「日本国民の総意」と同義だとする小堀桂一郎の狂気は、小堀が暴力による王制転覆論のルソーを狂信する余りの、スーパー詭弁である。しかも、狂気のルソー礼賛を、選りにも選って「皇室の弥栄…を祈る」の特集号である『別冊正論 第14号』の146頁上段から151頁下段までの大長文で論及するとは、無意識下における小堀の“天皇殺し”の憎悪と妄執は、共産党員ですら驚くレベル。

 

 小堀桂一郎は、狂信的な“ソ連人”だった「皇国史観の教祖」平泉澄と同じく、強度の“天皇殺し”を心底に秘めている。こう喝破してこそ小堀思想の真実を穿つ“小堀桂一郎の解剖”だと言える。

 

 このような地道な考察と分析を重ねた上で、表2を見ていただきたい。小堀は、自分の周辺で活動する「民族系」天皇制廃止論者をいっさい批判したことがない。この事実は、何を語る?

 

 この異様な小堀桂一郎と全く同じ傾向を示すのが、百地章である。百地章は、自己を180度逆に見せる天才演技力を持つマルクス・レーニン主義田久保忠衛とは、日頃、実に昵懇。この事実を看過するのは、適切だと言えるか。

 

 尚、表2では、小堀桂一郎百地章の正体をあぶりだすため、中川八洋/新田均/渡部昇一/斎藤吉久の四名を比較対象として選択した。

 

 

表2;百地章は、民族系論壇の天皇制廃止狂徒「八名」を批難したことはあるか(未完成、作業中)

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(クリックで拡大)

 

 

 

 

 

 

備考;「撃」とは、「非難した/批判した」という意味の記号。

 

 

 

 

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