小池ファーストの会(都民ファーストの会の別名)にもの申す
都知事就任以来、旧都庁職員を犯罪者にしたり、どうもやり方がどこぞの隣の国を連想してしまい、いやな気分になったのは私だけだろうか。
また小池人気にあやかりたい、選挙に当選したい、だけの烏合の衆、都民ファーストの会への入会者。
また選挙協力相手が共産党、公明党という左翼政党という「日本という国が嫌いな政党」ばかり。
小池人気で目がくらんでしまっているあなた。どう考えますか。
****************************
三橋貴明氏のご意見を掲載させていただく。
【三橋経済新聞】 mag2 0001007984 <mailmag@mag2tegami.com>
「小池百合子都知事は辞任するべきである」
From 三橋貴明@ブログ
お分かりでしょうが、わたくしは「ブログで取り上げる話題」と「それ以外の話題」を切り分けています。
理由は、チャネルとしてのストーリーを重視しているためです。
例えば、加計学園の問題で言えば、そもそも国家戦略特区というのは、首相の「意向」を反映し、岩盤規制とやらに「風穴」を開ける、厳密に言えば国会議員を無視して規制を緩和させるための制度でしょ。首相の意向があった云々って、そもそも国家戦略特区とは、
「首相とお友達であれば、好き放題、規制の緩和ができる」
制度であるからこそ、「発展途上国のシステム」であると、わたくしは批判してきたわけです。首相の意向云々で揉める時点でバカバカしい話で、そもそもそういう制度が「国家戦略特区」でしょ、としか言いようがないのです。
発展途上国的に、特定の政治家と「仲がいいか、どうか」で制度が変わってしまう制度だからこそ、わたくしは「発展途上国のシステム」ということで、批判をしているわけです。
というわけで、加計学園の認可に安倍総理の意向が働いているか否かなど、どうでもいい話です。そもそも、それが国家戦略特区でしょ?
わたくしは、この種の制度が「発展途上国のシステム」であるから反対しているわけで、加計学園の認可に首相の意向が働いているなど、当たり前でしょ? としか、言いようがないのです。
これが問題があるというならば(問題ありますが)、なぜ国家戦略特区の制度自体に反対しないの? と、ラジオ(おはよう寺ちゃんなど)では、批判してきました。
同じく、小池都知事の「豊洲問題」については、週刊朝日の連載「列島報告書」において、批判し続けてきました。
豊洲市場の場合、最新型の耐震化設備であり、しかも密閉式であるため、築地よりも圧倒的に衛生的なのです。「汚染水云々」の話は、共産党が東京都を攻撃する際のプロパガンダ・ツールに過ぎず、そこに愚かな都知事が乗っかっただけなのです。
何しろ、豊洲市場で使用される水は、全て水道水です。さらに、地下から汚染水が染み出したとしても、地下水管理システムを通し、浄化した上で下水道から排出されます。まさに、そのために地下モニタリング空間(「謎の地下空洞」とやらではない)が建設されたのです。
小池都知事は、築地市場の安全性が問題化しつつあることを受け、
「築地市場は、たとえ土壌汚染があるとしても、アスファルトやコンクリートでカバーされていれば問題ない。その点から築地は安全である」
と、述べました。それならば、豊洲市場は「より安全」という話になります。ダブルスタンダードもいいところです。
2016年8月31日に、豊洲市場への移転延期を発表した小池都知事は、理由として「安全性への懸念」を挙げました。安全性云々言い出すなら、密閉型の豊洲市場よりも、開放型の築地市場の方が間違いなく問題があります。
小池都知事が、都議会の自民党との「政治抗争」に豊洲問題を活用しようとした結果、豊洲ブランドは決定的に傷ついてしまいました。小池都知事の判断は、まともな国であれば辞職要求を迫られるほどに間違ったものです。豊洲市場への移転延期に伴い、東京都が負担する費用は、すでに2017年4月時点で100億円近くにのぼっています。
『小池都知事、市場業者に直接謝罪へ 17日にも築地訪問
http://www.asahi.com/articles/ASK6H528LK6HUTIL02L.html
築地市場の豊洲移転を巡る問題で、小池百合子・東京都知事は15日、豊洲市場の敷地内の地下水から環境基準値を超す濃度の有害物質が検出されていることについて、近く市場業者に直接謝罪する意向を明らかにした。17日にも築地市場を訪問する方向で調整している。
移転問題を検討している都幹部らの「市場のあり方戦略本部」の会合に出席し、明らかにした。小池氏の知事就任前に都が約束した豊洲市場の「無害化」を実現できていないとし、「現場の方に(謝罪を)伝えたい。直接会うのが筋だろう」と述べた。(後略)』
何を言っているんだ、この知事は。
謝罪すべきは、使用しない汚染水の問題を殊更にクローズアップさせ、豊洲ブランドを決定的に傷つけ、事態を紛糾させた「自分自身の判断」についてでしょう。「無害化」云々をいうならば、築地市場の方が明らかに豊洲以上よりも有害です。当たり前です。
何しろ、築地市場は築地市場が開設されたのは、1935年です。耐震性も脆弱なのに加えて、吹きさらしの開放型施設であるため、ハトやネズミも少なくありません。東京都の調査によると、少なくとも500匹のネズミが生息しているとのことです。
豊洲市場の場合、最新型の耐震化設備であり、しかも密閉式であるため、築地よりも圧倒的に衛生的です。「汚染水云々」の話は、共産党が東京都を攻撃する際のプロパガンダ・ツールに過ぎず、そこに愚かな都知事が乗っかっただけなのです。
自らの政治的理由に基づき、豊洲への移転を延期しておきながら、
「豊洲市場の敷地内の地下水から環境基準値を超す濃度の有害物質が検出されていることについて、近く市場業者に直接謝罪する」
形で、自らの間違った判断を誤魔化そうとしているわけです。
ふざけるな。
豊洲移転の延期を決めたのは、小池都知事の「政治的判断」であり、結果的に被った都民の損害は、全て小池都知事が責任を負うべきものなのです。
小池都知事が豊洲への移転を決定するのは当然の話として、政治的責任も取らなければならないでしょう。
小池都知事は、辞任すべきです。それ以外に、責任の取りようがありません。
もちろん、小池都知事が辞任し、再度「都知事選挙」という話になっても、碌でもない人物が都知事に就任するかもしれません。とはいえ、これは「愚かな政治的選択」を繰り返して気が、東京都民が負わなければならない罪業なのです。我々、東京都民が愚かであるからこそ、これほどまでに愚かな知事を何度も当選させてしまうのです。
とはいえ、東京都民が愚劣だからといって、小池都知事が免罪されるわけではありません。
小池都知事は、速やかに豊洲移転を決定し、さらに速やかに東京都知事を辞任するべきです。それほどまでに愚かな選択を、小池百合子氏はしてしまったのです。
****************************